羽毛ふとんの豆知識 Q&A

こちらでは、消費者の皆さまからお寄せいただきましたご質問、疑問にお応えいたします。
優れた品質の羽毛ふとん、羽根ふとんをいつまでもご愛用いただけますよう、ぜひご覧ください。

 
 
また、羽毛に対する疑問、羽毛製品に対する質問等に、わかりやすくお答えした冊子「羽毛製品 Q&A」もご用意しております。
詳しくはこちらのページをご覧ください

羽毛ふとんについて(基礎知識)

Q.本当に羽毛・羽根ふとんは健康にいいの?

A.


羽毛・羽根ふとんに使われる羽毛は、グースやダックといった水鳥たちの羽毛です。水鳥たちの羽毛には厳しい自然環境を生き抜く機能が備わっています。羽毛・羽根ふとんはその機能が生かされて保温性、吸湿・発散性に優れ、人間の睡眠が求める最適な条件を備えることから健康寝具として高い評価を得ています。現在広く一般に愛用されているのはこのためです。

Q.具体的な特徴、他のふとんとの違いを教えてください。

A.


羽毛・羽根ふとんに使われている羽毛は空気を多量に含んでいるのでかさ高性に富み、他のふとんに比べとても軽く、しかも暖かです。ドレープ性が良く、体にフィットするので暖かい空気を逃さず、また、冷気の侵入を防ぎますのでよりよい寝心地が得られます。羽毛は吸湿性・放湿性に富むため、人体から出る汗を吸収し発散を繰り返していますから、他のふとんに比べ蒸れを感じず、さわやかです。但し、羽毛を包む側地の生地や状態によっては多少異なります。羽毛は弾力性に優れ回復率も高いため、他のふとんに比べヘタリにくく、また、収納などで小さく折りたたんでおいても、再使用の際にふとんをほぐしながら空気を含ませれば、元の状態に復元でき、ふんわり感も損なわれません。羽毛ふとんはお手入れが簡単なことも特長です(詳しくは「羽毛のお手入れコーナー」をご覧ください)。丁寧に使えば、耐久性が長く、側地を交換し、中の羽毛を再利用することができます。

Q.ダウン90%・フェザー10%とかよく耳にするけど?

A.

ダウンとフェザーの写真
羽毛・羽根ふとんに使用されている水鳥の羽毛は、その形状からダウンとフェザーの二種類に大別されます。ダウンは主に水鳥の胸から腹部に多く見られるタンポポ状の羽毛で軽くて空気をたっぷり含んでいます。フェザーは一般的に羽根と呼ばれる部分で湾曲した羽軸を持ち弾力性があります。ダウン90%・フェザー10%という表示は羽毛ふとんの中のダウンとフェザーの混合の重量比率を表わしています。ダウンは一羽の水鳥から極めて少量しかとれないものです。通常、このダウンが50%以上のものを羽毛ふとん、フェザーが50%以上のものを羽根ふとんと呼んでいます。

羽毛ふとんの選び方(ご購入前に)

Q.羽毛・羽根ふとんを買うときまず注意することは?

A.

ダウンやフェザーの含有量、羽毛量、サイズ等の品質表示と価格を確認します。特に品質を表示する「ゴールドラベル」や信頼を表わす「G・Fマーク」の有無を確かめてお求めになることが賢い方法といえるでしょう。羽毛(羽根)ふとんも用途に応じて選ぶことが大切です。即ち、暖かい室温環境では入れ目(詰めもの)の少ないかさ高の低い肌掛けタイプで十分です。室温の低い環境下では保温性を必要としますので、空気を多量に含んだかさ高性に富んだ羽毛ふとんが適当といえます。ご購入の際、ふとんを四つ折にたたみ、かさ高の高い方が暖かいふとんといえます。

Q.「ゴールドラベル」とは何ですか?

A.

ゴールドラベル
当組合が発行し、組合加盟社が製造・販売する羽毛ふとんについている、品質保証ラベルです。

Q.羽毛の品質の良し悪しを知るには?

A.

使用されている羽毛の品質性能は、ふとんに付けられている「ゴールドラベル」のグレードで知ることができます。
それぞれの違いについては、こちらのページをご覧ください

Q.「G・F」マークとは何ですか?

A.


全日本寝具寝装品協会の厳しいチェックを受け、ふとんの名称、素材、取り扱い方法の統一表示基準に適合した商品だけに付けられた信頼のマークです。商品を選ぶ時は、この「G・Fマーク」の確認を忘れないようにしましょう。

Q.買ったばかりのふとんが、少し臭う気がするのですが。

A.

多少の羽毛の臭いは、使用しているうちに消えるので心配いりませんが、特にいやな臭いのするものは避ける方が良いでしょう。

羽毛ふとんのお手入れ(ご購入後に)

どれだけ品質の高い羽毛ふとんも、日頃のお手入れが大切です。といっても、難しいことはありません。いつまでも心地よい眠りを得られるためにも、正しい知識でのお手入れが長持ちの秘訣でもあります。

Q.羽毛ふとんは日に干してはいけない?

A.


そんなことはありません。羽毛は吸湿・発散性に優れているため、他のふとんのように頻繁に干す必要はありません。しかし保温性を高めたり、日光消毒のため、月に1~2回、表と裏あわせて1~2時間程度の日干しをおすすめします。その方が本来のふとん機能が長持ちします。

Q.ダニや虫は大丈夫?

A.


羽毛ふとんからダニや虫が湧くということはありません。羽毛の原料は、洗浄と熱乾燥処理等によりゴミ除去や殺菌が徹底され、害虫及び臭いやカビのもととなる雑菌を死滅させるため、清潔で安心です。また、側生地は中からの羽毛吹き出しを防ぐつぶし加工を施しているため、外からダニが侵入することもありません。

Q.汚れたらクリーニングは?

A.


カバーを掛けてお使いになれば、そんなに汚れることはありませんが、長くお使いの間にもし汚れが目立つようになったら、ドライクリーニングか、水で丸洗いができます。しかし、度重なるドライクリーニングは羽毛の油脂分が必要以上に除去されて機能低下を招きやすいので、回数はなるべく少なく配慮した方がいいでしょう。水による丸洗いは、羽毛への影響はほとんどないのですが、側生地の縮み・痛みから織り目がやや大きく広がり、羽毛が飛び出しやすくなったりする場合もあります。突発的に側地が汚れた場合は、すぐに水でつまみ洗いをしてください。洗剤が必要なときは石鹸は避けヘアーシャンプーを使います。また、絹の側地の場合は水洗いは避けましょう。

Q.羽毛ふとんの下に毛布を使ってはダメなの?

A.


毛布を下に重ねますと、羽毛が体にフィットせず体との間にすきまができてしまうため、羽毛ふとん本来の保温性が得られません。真冬などに羽毛ふとんだけでは寒いと感じ毛布を合わせたい場合は、羽毛ふとんの上から毛布を掛けてください。なお、上に掛ける場合、重いものですと羽毛ふとんが押されてかさ(厚さ)が減り、保温性も低下するので、あまり重いふとん・毛布は避けてください。電気掛け毛布などは羽毛ふとんの下で温度を低めに調節してお使いになるのが良いでしょう。

Q.長く使わないときのしまい方は?

A.


まず日に干し、よく乾燥させ、汚れがあれば除去します。それから通気性のあるケースに入れるか、布で包んで湿気のない場所に保管してください。通気性がなく湿気が多い状態ですと、蒸れて臭いを発生したり、羽毛の品質を損なうことがありますのでご注意を。特に長期間使わないでおくときは、ときどき日干しをして乾燥させましょう。

Q.古くなったらリフォームできるって本当?

A.


羽毛ふとんは、他のふとんに比べて耐久性が長い寝具です。お使いになる間に側地が劣化してきますが、中の羽毛も多少かさの減少はあっても十分に再利用できます。このため羽毛を洗浄の上、側地を交換し、必要な場合は足し羽毛を追加すれば、お手持ちの羽毛ふとんを新しい羽毛ふとんによみがえらせることができます。リフォームをお考えのときは、ご購入のふとん店または組合の認定事業者にご相談ください。
リフォーム認定工場

Q.リフォームラベルって何?

A.

リフォームラベル
日本羽毛製品協同組合では、このような「リフォームラベル」を発行しています。「リフォームラベル」は、古くなった羽毛ふとんの羽毛を水やスチームを使って洗浄し側地を交換したものに付けられています。当組合が各企業がリフォームに関する設備と方法を立入り調査し、適切であると判断した「認定工場」で作業されたものだけに、これらのラベルの使用が許されています。

認定基準を満たしたリフォーム工場にだけ発行される「リフォームラベル」

Q.「組合認定工場」のしくみは?

A.


日本羽毛製品協同組合では、「リフォームラベル」の発行に先立ち、まず「工場認定制度」を導入しました。羽毛ふとんリフォームを正しく実施するための設備があるか、個別の顧客毎にお預かりからお届けまでが分別管理されているか、解体した側地や工程で発生する廃棄物が正しく処理できているかなどを審査し、組合が定めた基準に達している事業者に、このような認定証書を発行しています。なお、認定事業者についてはリフォーム認定工場のページをご覧ください。
リフォーム認定工場

羽毛ふとんの悪質商法にNO!悪質な点検商法にあう前に